【1ヶ月で資産が10分の1に!】私はこうして転落した~転落期編~

こんにちは、40代専業トレーダーのごりごりです。

前回の記事ではデイトレを初めて4ヶ月間、マイナスを経験しながらも大きく利益を伸ばした『順調期』の様子をお伝えしました。

第2弾となる今回は、わずかの間に資産が10分の1になってしまった『転落期』について。

デイトレーダーを職業にしようと意気込んでいた私が、短期間でいかにして転落していったのか。

その軌跡を赤裸々に書いていきたいと思います。

タップできる目次

これまでの振り返り

2021年11月からのトレード記録へ向かう前に、本格的にデイトレをスタートした2021年7月から10月までのトレードを簡単に振り返ってみる。

損益資金残高取引銘柄
7月35,2602,535,260リバーHD
タケエイ
ヒトコム
8月-460,9502,074,310川崎汽船
乾汽船
9月279,4002,353,710エネチェンジ
10月392,3002,746,010エネチェンジ
FRONTEO
エンビプロ
収支246,010

デイトレ開始初月の7月はビギナーズラックでプラス。

2ヶ月目はボボラティリティの大きい海運株へ手を出し撃沈。

ただ、3、4ヶ月目はエネチェンジという絶好調銘柄との出会いから大きく利益を伸ばす。

初心者にしては順調な歩みだったと我ながらに思う。

ただ、、、問題はそこからだ。

まだ傷を負って日も浅いため、振り返るだけでも気が重くなる。。。

転落期

デイトレ5ヶ月目:2021年11月

♦5日間で最大の利益

9月以降大きく利益に寄与してくれたエネチェンジはこの月も絶好調。

<エネチェンジ 2021年11月チャート>

月初の11月1日には大引け後に、

”電気自動車の充電ステーション向けサービスを開始”

という超絶IRを発表し、翌日は大暴騰。

前日に安値で購入し持ち越していた私は、2日目にしていきなり300,000円の利益を確保。

その週は、当時乗りに乗っていたグローバルウェイのデイトレも当たり、そしてFRONTEOでも持ち越したその日にIRが直撃するなどやることなすこと上手くいき、さらに200,000円の利益を上乗せすることに成功。

わずか5日間でサラリーマン時代の給料を上回る額を稼いでしまった。

「なんて簡単なんだ!」

「デイトレ最高!」

もはや恐い物なし。

これで天狗になるなという方が難しかったのかもしれない。

ただ、今振り返ればそれが私の絶頂期だった。

 

♦転落の序章

わずか5日で大きな利益と自信を手にした私はさらなる利益を求め、その翌週から1銘柄へ投入するロットを上げ、ボラティリティ(値動き)の大きいIPO銘柄へ手を出し始めた。

始めに目を付けたのはリベロ(9245)。

<リベロ 2021年11月チャート>

9月末にマザーズへ新規上場したこの銘柄は、当初は不調なスタートだったが、10月末にかけて大きな上昇曲線を描いていた。

その後、上のチャートの通り11月から調整が入る。

ただここで私が考えたことは、

「下がれば上がる!」

これまでそれで成功してきた私は、下がってきたところで疑うことなくリバウンド狙いの押目買いを決行。

当日にリバらなければ翌日にナンピン、それでもリバらなければさらにナンピンを繰り返した。

その結果、含み損は5日間であっという間にー338,000円に膨れ上がる。

「何かがおかしいな。」

さすがに恐くなってしまった私は、耐えきれなくなり6日目の朝に損切り。

ただ、その銘柄は損切りしたその日を境に大きく株価は上昇していった。

この時の悔しさはその後のトレードへ大きく影響していく。

「やっぱり持っていれば良いいんだ!」

「ナンピンは正義!」

勘違いを深めてしまった私は、その後も

・グローバルウェイ(3936)

・シンプレクスHD(4373)

・HENNGE(4475)

・プロジェクトカンパニー(9246)

など、当時輝きを放っていたグロース株へ次から次に手を出し、その度に同じ失敗を繰り返していった。

最終的に11月の収支は、

11月収支:-514,040円

 

月初にはわずか5日間のうちに大きな利益を手にしたはずが、終わってみればその倍の額を失う結果に終わってしまった。

そしてこれを境に、ここまで上手くかみ合ってきた(と信じていた)歯車が音を立てて崩れ始める。

 

デイトレ6ヶ月目:2021年12月

♦新たな挑戦

11月に大きな損失を出して迎えた12月。

まだかろうじて元本(=250万円)はキープ出来ているものの、ひと月の間に100万円を失ってしまった私は、この月新たな挑戦を始める。

それは何かというと、

・信用取引

・直近IPOを狙ったスキャルピング取引

この2つだ。

経験豊富な投資家の方からは、

「あぁ、こいつ終わったな…」

という声が聞こえてきそうですが、私にはリスクを承知でもやらなければいけないことがあった。

それは、

失ったお金を1日も早く取り戻すこと

だ。

これまでは差金決済があるため、同じ銘柄を1日に何度も取引することができなかった。

そのため、利確したくてもむやみに引っ張ってしまい利確が遅れる。

再びチャンスが来ても、指をくわえてただ見ているだけ。

こういうことが何度もった。

信用取引を行うことでその葛藤が解消され、心にもきっと余裕が生まれるはず。

そう考えた。

また、下落相場でも勝負が出来る”空売り”というオプションも魅力だった。

 

♦いざ転落へ

信用口座を開設し、最強の武器を手にした私はまさに意気揚々。

まずは11月から目を付けていた↓の銘柄の取引を開始する。

 

GRCS(9250)

サイエンスアーツ(4412)

 

どちらも11月にマザーズへ新規上場した銘柄。

1日の値動きが±1000円を超えるほどボラが大きい。

特に前場の上昇の勢いは凄まじく、

買えば上がる、上がれば売る、下がれば買い直す、

といった手法を繰り返すだけで簡単に利益が積み上がっていった。

これぞ信用取引の醍醐味。

まさに私が追い求めていたものだ。

信用取引デビューの初日に大きく利益を伸ばした私は、そこからさらにこの2銘柄のトレードに没頭していく。

 

そんなある日の後場、信じられない光景に出会う。

それは、

”ガラ”

だ。

ボラの大きい銘柄は確かに勢いよく上がっていく。

ただ、ある程度まで上がりきると、その後もの凄い勢いで下落をすることがある。

それはまさに一瞬の出来事。

始めは何が起こったか理解することができない。

ただ一つ言えることは、

”マイナスが一瞬にして膨れ上がる”

ということだ。

コツコツと稼いできた利益が、一瞬で吹き飛ぶ。

まさに”コツコツドカン”の世界。

マイナスを取り返そうと躍起になっていた私は、学ぶこともせず何度もそのガラに巻き込まれ続けた。

その結果、失った大金を取戻すことはおろか、さらに傷口を広げる結果に。

まさに茫然自失。

こんな経験は生きてきた中で初めてのことだった。

 

どうしていいのか分からず、すっかり冷静さを失った私。

挙げ句の果てには、それまでやってこなかった取引にも手を出す。

それは、

悪材料が出て大きく売られた銘柄を狙う

というもの。

そのターゲットはエネチェンジ。

11月まで大きく利益拡大に貢献してくれたこの銘柄は、11月26日に発表した公募増資と業績下方修正を機に大きく売られ始めていた↓

<エネチェンジ 2021年12月~1月チャート>

上記チャートが示すように、そこから右肩下がりを続けた顛末は多くの投資家が知るところ。

だが、成功体験を忘れることができない私は、

 

「この銘柄は必ず上がる!」

 

と信じて疑わなかった。

 

バカの一つ覚えのように、

下がってはナンピン、下がってはナンピン

を繰り返した結果(それもフルレバレッジで)、年末を迎える頃には”追証”が発生。

強制決済に遭い、手元に残った現金はなんと25万円。

 

月初には250万円あったはずの資産。

それが、わずか1ヶ月の間に10分の1に。

ちょうど1ヶ月前には職業=デイトレーダーを名乗ろうとしていた。

それがただただ恥ずかしく惨めに思えるほど私は転落してしまった。

 

「これは本当に現実なのか。」

 

「なぜこんなことになってしまったのか。」

 

本来楽しいはずの年末年始。

それが地獄のような日々に変わってしまったことは言うまでもない。

 

12月収支:-2,254,864円

再起へ

年が明けた2022年。

このまま同じ事を続けていては退場は必至。

投資家生活は風前の灯火だ。

”デイトレードは9割の人が退場する”

と言われる厳しい世界。

今ならその意味がよく分かる。

ただ、長い株式市場の歴史の中では、その失敗から立ち上がり、大きな成功を収めた人が存在することも事実。

果たして自分がそのようになれるのか。

今は正直分からない。

それでも、このまま終わっていいはずがない。

まずはこの現実をしっかりと受け止めること。

そして、やってしまったことを反省し、再び前へ歩き出すこと。

それしかないだろう。

 

V字回復への道は間違いなく長く険しい。

それでも、何年後かに振り返って、

「この時期があったから今がある。」

そう笑って振り返れる日が来ることを、今は信じてやまない。

損益合計

損益資金残高取引銘柄
7月35,2602,535,260リバー
タケエイ
ヒトコム
8月-460,9502,074,310川崎汽船
乾汽船
9月279,4002,353,710エネチェンジ
10月392,3002,746,010エネチェンジ
FRONTEO
エンビプロ
11月-514,0402,231,970エネチェンジ
リベロ
グローバルW
12月-1,984,864247,106エネチェンジ
GRCS
サイエンスA
収支-2,252,894
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